全盲になって3年、私は一人暮らしをすることにしました。
学生の時も社会人になってからも一人暮らしをしたいとは思わなかったけれど、全盲になった今一人暮らしをしたいと思うようになりました。
そこには全盲になったからこその理由もあるんです。
全盲による将来への不安
私がこれまで一人暮らしを考えてこなかったのは、お金が貯まらないとか家事をやらなきゃいけなくなるとか、そんな単純な理由です。
それと、20代のうちに結婚するという、ありがちな願望を抱いていたからです。
でも実際は30歳を過ぎても結婚の予定がない…。
全盲だから結婚ができないとかは全く思っていないのですが、チャンスが訪れにくいとは思っているんですよね。
それで、もしかしたら結婚できずに一生実家暮らしかも、このまま親を頼りにしていていいのかな?と考えるようになりました。
年齢的なタイミングなだけかもしれないけれど、全盲であることが将来への不安を強くしているんですよね。
一人暮らしへの期待
料理や洗濯は日常的にやっていても、買い物や各種手続きは親を頼っているのが現状です。
当然のことですが、将来的には両親の分を私がやらなければなりませんよね。
一人暮らしをすれば、友人やヘルパーさんなど家族以外の協力を得ながら、自分で各種手続きや日常の困りごとを解決させる力がつけられるんじゃないかと思っています。
一人暮らしが一時的なものになったとしても、これはかなり良い経験になると思うんですよ。
あとは、”一人暮らしして自立している”ということが、障害者と付き合うことへのハードルを下げてくれるかなとか、生活環境が変わって一人で行動することが増えたら出会いも増えるかなとか、ちょっとだけ結婚に繋がるような期待もしています。笑
一人暮らしに対する心配
実は、生活自体の心配はあまりしてないんです。
郵便物がすぐ読めないとか、宅配ボックスに入った荷物が受け取れないとか、多少の困りごとや不便なことはあっても、工夫すれば何とかなるかなと思っているんですよ。
一人暮らしをしている視覚障害者の知人がたくさんいるので、困ったことがあればアドバイスをしてもらえると思いますしね。
災害の時にどうしようとか、変な人がついてきたらどうしようとかは思いますが、それは実家暮らしの今と変わらない市、初めて一人暮らしする人は障害の有無に関わらず心配することですよね。
もちろん家族は心配なようですが、ありがたいことに「大変だろうけどやってみたらいいんじゃない?」と承諾してくれました。
全盲であるという意味で私が心配していることといえばお家探しです。
お家探しで断られて大変だという話をよく見聞きしていて、私もなかなかお家が見つからないんじゃないかと心配してるんです。
視覚障害者が身近にいない第三者からすると「全盲なのに一人暮らしできるの?大丈夫なの?」と思う人が多いんでしょうね。
そこで、Twitterで知り合った視覚障害者で、一人暮らし経験者の方にたくさんお話しをきかせていただきました。
やはり何人かはお家探しに苦労したそうですが、「自分の希望や障害のことをしっかり説明していれば、仲介業者さんも大家さんも理解してくださる方が必ずいて、きっと良い縁があるからめげずに頑張って!」と言っていただきましたよ。
おかげさまでちょっと前向きな気持ちになって、とりあえず一度不動産屋さんに行ってみよう!と思うことができました。
今はまだネットでお家を検索したり、仕事の日に料理する機会を増やしたりすることぐらいしかしていませんが、来年1月からの一人暮らしを目標に、10月からお家探しを始めていこうと思っています。
お家探しの進捗状況や手続きで大変だったことなど、一人暮らしを始めるまでの道のりをレポできたらいいなと思っているので、見守っていただきつつ何かアドバイスがあればよろしくお願いします!
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