今日は国際白杖の日。
ちょうど石突を交換したところだし、白杖のことを書いてみました。
白杖の役割
白杖は、正式には視覚障害者安全つえといい、視覚障害の程度が重くなるほど外を歩くのにかかせないものになります。
白杖の役割は
①段差や電信柱といった周囲の障害物や路面の変化など、歩行に必要な情報を得る(情報収集)
②障害物にぶつかるときや段差を踏み外したときなど、衝撃から体を守る(安全確保)
③見えづらい・見えないことを周りの人に伝える(シンボル)
の3つの役割があります。
白杖の携行については道路交通法第十四条に
『目が見えない者(目が見えない者に準ずる者を含む。以下同じ)は、道路を通行するときは、 政令で定めるつえを携え、又は政令で定める盲導犬を連れていなければならない。』
と定められているんですよ。
白杖の種類
白杖は大きく分けて「直杖」・「折りたたみ式」・「シンボルケーン」があります。
「直杖」は折りたためない杖のことで、継ぎ目がない分地面からの情報が伝わりやすく耐久性にも優れています。ただし、折りたためないので外出時には置き場所に困ることが多いです。
「折りたたみ式」は杖を4つや5つに折りたためる携帯用の白杖です。コンパクトになるので外出先でも邪魔になりません。ただし、使用期間が長いと継ぎ目が緩んでくるので、地面からの情報が伝わりにくくなります。
「シンボルケーン」は目が見えづらいことを知らせるための杖です。情報を得ることを目的としていないので、上記2つに比べると細くて短くなっています。
素材はアルミやグラスファイバー、カーボンなどいろいろあります。
素材によって重さや耐久性が変わってきますよ。
また、白杖の先には石突(いしづき)がついていて、これもいくつか種類があって地面からの情報量が変わります。
白杖はいくらで、どこで買える?
種類によって異なりますが、ほとんどの白杖は4000~7000円で購入することができます。
身体障害者手帳をお持ちの場合は、補装具費支給制度によって助成を受けることができますが、自己負担額は収入によって異なりますよ。
楽天市場とかでも売ってるんですけど、助成を受けるためには必要書類の記入や手続きが必要だったり、最初は長さや種類の選択が難しかったりするので、対面での購入をおすすめします。
購入に関しては日本盲人社会福祉施設協議会 会員施設一覧ページの情報サービス部会からお近くの施設にお問い合わせしてみると良いと思います。
私の白杖
私が今使っている白杖は「アドバンテージというカーボン製の折りたたみ式です。
ただいま3代目の白杖ですが、これしか使ったことがありません。
今度はグラスファイバー製とか違うの買ってみようかなぁ。
石突はマシュマロチップという丸くて大きいものを使っていますよ。
最初から取り付けられているノーマルチップはわずかな段差でも引っかかって歩きにくいので、全盲になってからはずっとマシュマロチップですね。
石突を交換しました
私の折りたたみ式白杖は耐用年数が2年で、継ぎ目が緩んでくるので定期的に購入が必要です。
でも直接地面に接触する石突は、それ以上の頻度で交換が必要なんですよね。
たくさん歩くほどに石突が削られて、地面からの情報収集がしにくくなるんです。
ということで、昨日1年ぶりに石突を交換しました。
全盲になってから白杖歩行に慣れるまでは常に地面をズリズリ引きずって探っていたので、消耗が早くて6か月で限界でしたが、今回は初めて1年持ちました。
うまく削れるように回転させながら使用していたのもありますが、白杖歩行に慣れてきたから引きずって探ることが減ったんじゃないかなと思います。
写真の一番右は去年使っていた白杖の先。口紅みたいに斜めに削れて尖ってきちゃったから6か月で交換しました。
真ん中のが今回交換する前のもので、コマみたいに均等に削れた分、必要以上に引っ掛かることがなく、新品のマシュマロチップぷが半分になるくらいまで使えました。
安全第一ですが、今回みたいにこれからも長く使えたらいいな。
まとめ
今回は白杖の役割や種類、私の白杖について書いてみました。
白杖ユーザーの方はどんな白杖を使っているのか、おすすめポイントやこだわりなどを教えていただけたら嬉しいです♪
コメント
自分は今セガワケーンを愛用しています。
これはアドバンテージと同じカーボン製で、
それよりも軽いのが特徴ですね。
以前ポケッタブルケーンというアルミ製を使ったことがあるけど、
曲がりやすくて、折りたたむときに苦労しました。
チップはパームチップを使っていて、
全然つっかからなくてよいんだけど
やっぱり路面の情報がつかみにくいんですよね。
今度マシュマロにしてみようかな…
セガワケーンは軽いと聞いて今気になってるやつなんですよ!
同じカーボンなんですね。
パームチップは久しぶりに試してみたいけど、情報少なくてきっと歩けないだろうな。