今日は衆議院議員総選挙でしたね。
実は全盲になってから選挙に一度も行っていなくて、今回は初めてとなる点字投票に行ってきました!
点字投票とは?
選挙は基本的に字書投票ですが、私のような視覚障害者は文字を書くことが難しいんですよね。
でも選挙権はみな平等に持っている権利なので、視覚障害で通常の文字を書くことが難しい場合に点字で投票を行えるようになっているんですよ。
各投票会場には点字器と点字用の投票用紙が準備されているそうです。
点字ができない人は代理投票
視覚障害者は点字が使えると思われがちですが、点字を使えるのは1割程度と言われています。
点字が難しい人はどうするかというと、代理投票というものがあります。
手に障害があって文字を書くのが難しい人も行う方法ですね。
投票する人が口頭で伝えた氏名や政党を代筆してもらえるのですが、それを間違いがないか不正がないか確認のため、もう1人立ち合います。
期日前投票で点字投票
選挙当日の今日が雨だと選挙に行きづらいですし、ヘルパーさんと買い物に行く予定があったので、役所での期日前投票に行ってきましたよ。
会場に入ると係のお兄さんに「点字投票ですか?」と聞かれ、点字投票をお願いしました。
ヘルパーさんは入り口で待機となり、そのお兄さんが周囲の係の人に「点字投票です」といいながら投票スペースまで連れてってくれます。
移動中「点字投票は初めてですか?」と聞かれたので、「初めてです」と伝えると、「僕も初めてなのでマニュアルを見ながらやらせてもらいますね」と言われました。笑
投票スペースに行くと、係のお姉さんが点字器や点字の候補一覧表を用意してくださっていて、確認のため常に2人で立会いされていましたね。
役所なので比較的点字投票の対象者がいるのかなと思っていましたが、お2人とも初めてだったようで、マニュアルを見ながら「えっと、裏向き?紙が止まらない…、これでいいのかな」と言いながら、投票用紙を点字器にセットしてくれました。
私は点字で文字を書くのが久しぶりだったのと、点字のルールがあいまいで、政党の党を「とう」と書くのか「とー」と書くのか心配していたのですが、小選挙区、比例代表、裁判官国民審査の全てに点字の一覧表があったので、それを確認しながら、たぶん間違えずに記入できました 笑
全ての記入が終わると、各投票箱に異動して投票用紙を入れていくのですが、容姿を私に持たせてくれて、紙の先を投票口に少し差し込むところまで誘導してくださいました。
これ、自分で投票した感じがしてちょっと嬉しかったんですよね♪
積極的に選挙に行けそう!
選挙への関心が低かったこともありますが、全盲になるまでは見えにくくて行きづらいから、全盲になってからは情報収集が大変だったり投票方法がわからなかったりで、これまでは数回しか投票に行っていませんでした。
今回は点字投票を知ったのと、コロナ対策で政治への関心が高まっていたことで選挙に行くことにしました。
点字投票は点字ができれば特に難しいこともなくできたので、これからは躊躇せずに選挙に行けそうです。
点字ができなくても代理投票があるので、私のように視覚障害で投票に行きづらいと思っている人は、次回ぜひ選挙に行ってみてくださいね☆
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