仕事の帰り道、押しボタン式信号のところで小学生が声掛けしてくれました。
ほんのちょっとの声掛けが嬉しかったのでシェアします♪
ついでに、視覚障害者が押しボタン式信号でよく困るポイントも書きますよ。
全盲の私が押しボタン式信号を渡る方法
横断歩道の手前にT字になっている点字ブロックを見たことありますか？
点字ブロックのない歩道でも、横断歩道の手前には点字ブロックが接地されていることが多いんじゃないでしょうか。
歩いていて信号が近づいてきたらその点字ブロックを探すんですよね。
まず、横断歩道から歩道の内側に伸びている線状の誘導ブロックを見つけます。
それに沿って車道側へ歩くと歩道の端を知らせる点状の警告ブロックがあって、その先が横断歩道になるわけです。
押しボタン式信号の場合はボタンを押さなければいけないので、警告ブロックに沿ってボタンのある方へ歩いていって押します。
私の自宅近くはボタンを押してから約８秒で青になり、赤になったばかりで押した時には車が走り出してから約23秒で青になるので、秒数を数えて渡ります。
押しボタン式信号で困ること
道路を渡る時はいつでもどこでも危険と隣り合わせで、かなり集中して歩いています。
環境によって危ないポイント、困るポイントは変わってくるのですが、今回は押しボタン式信号の困るポイントを書いてみます。
①歩道ギリギリでボタンを探す
②青になるタイミングがバラバラ
③音が鳴らない
④赤で渡る大人が多い
⑤ボタンの横に人がいる
パッと思いつくのはこの５つ。
項目を見れば想像が付くものもあると思いますが、細かく見ていきますね。
①歩道ギリギリでボタンを探す
ボタンを押す時には警告ブロックに沿って歩くのですが、この警告ブロックが結構歩道ギリギリに設置されているんですよね。。
ボタン自体も建物側ではなくて道路と並行の向きについていて、ボタンを探しに行くと白杖や片足が道路に出ちゃったり、すぐ近くを車が通ったり、かなり危険なんです。
②青になるタイミングがバラバラ
音のない押しボタン式信号は秒数を数えて渡りますが、いつでもその秒数で信号が変わるとは限らないんですよね。
少し前に誰かが渡っていて赤になったばかりかもしれないし、ボタンに辿り着いた時には青の点滅信号かもしれなくて、状況によって信号の変わるタイミングが違ってくるんです。
特に、車がいなければ信号の状況はわからず、車が通っていなければいいものの、ボタンを押してから○秒経ったからと赤信号を渡ってしまうことがあるんです。
③音が鳴らない
押しボタン式信号は、小学校の通学路とか住宅街に設置されていることが多いように思います。
大通りに比べると利用者が少なくて、車や人の動く音で信号を判断することができません。
「ピヨピヨ」「カッコー」と鳴ると住宅街に響くので、音響信号もほとんどないんですよね。
私の自宅近くの押しボタン式信号は申請して音響信号にしてもらいましたよ。（申請方法は後日書きたいと思います。）
④赤で渡る大人が多い
信号が青かどうかを判断する時、周りの人が歩く音を手掛かりにすることがあります。
だけど、押しボタン式信号はあまり車が通らないからと、赤信号で渡ってしまう大人が結構多いんですよね。
車が走ってくる音には十分注意していますが、青なんだと勘違いして赤信号を渡ってしまっている可能性があります。
⑤ボタンの横に人がいる
私が信号のボタンを押しに行こうとすると、点字ブロックの上でよく人とぶつかります。
ボタンを押してから、そのボタンの横で信号が青になるのを待ってる人がいるんですよね。
じっと立って待っているから物音がしなくて、私から気付くことができないんです。
小学生の嬉しい声掛け
数日前のことです。
もうすぐで押しボタン式信号というところに、小学生の声とともに「バタバタ」「ゴトゴト」と音が聞こえてきました。
ランドセルを鳴らしながら、小学生２人が走ってきたようです。
そして、私がT字の点字ブロックを探し始めた時、その２人が押しボタン式信号のところで立ち止まりました。
ボタンを押して信号を渡るだろうから、ちょっと手前で待ってピヨピヨ泣いたら渡ろう。
と思っていたところ、
「ボタン押しましたよ！」
男の子が声を掛けてくれました♪
普段だと、ボタンを押しに行ってぶつかったり、ぶつかる直前で気付いた人が声を掛けてくれるっていうことが多くて、私に気付いていないのか前もって声掛けしてもらえることがあまりないんです。。
走ってきた音と話声でわかっってはいたけれど、こうやって声を掛けてもらえるのは嬉しいですね。
ちなみに、信号を渡る時には心配して見守ってくれていたようで、私の歩くスピードに合わせて少し前を歩いていましたよ。笑
まとめ
押しボタン式信号では、その環境ならではの困りごとがあって、車通りの多い場所よりも信号の判断が難しかったりします。
「ボタン押しましたよ」「青になりました」とちょこっと声掛けしてもらえるととても助かります。
白杖ユーザーが信号に近づいてきた時にはぜひよろしくお願いします！
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